じごくのにこ

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「辛い気持ち」の正体を知れば、気持ちは安定する

「辛い気持ち」の正体を知る/悲しさや辛さの正体/悲しい事や辛い事に振り回されないために

どんなに心が強い人にも、辛い気持ちになる瞬間はあるものです。大事なものを失くした時や、目標を達成出来なかった時、孤独を感じた時。そんな時、誰もが胸を痛め、悲しみに沈みます。それはとても苦しいことであり、出来る事なら、経験したくない事です。でも、一切辛い思いをしない人生など基本的にあり得ませんから、人は一生、悲しみ、苦しみ、怒りなどの「辛い気持ち」と付き合っていくことになります。

時に、「辛い気持ち」は非常に強く人を振り回し、立ち直れない程のダメージを与えますから、多くの人は、「辛い気持ち」に対して無力感を感じています。あなたは、どうでしょう?辛く苦しいときは、嵐が去るのを待つように、ただ耐え忍ぶしかない、そんな風に考えていませんか?

でも、これは真実ではありません。「辛い気持ち」の正体は、コントロール不能な嵐のようなものではないのです。同じような辛い思いをしても、簡単に立ち直る人と、いつまでも引きずる人がいるのは、「辛い気持ち」が、絶対的なものではないからです。

「辛い気持ち」の正体を知れば、「辛い気持ち」を恐れる心は和らぎ、むしろそれをコントロール出来るようになります。では、「辛い気持ち」の正体とは何なのか?ここで一緒に解き明かしてみましょう。

「辛い気持ち」は、実は長続きしていない

さて、「辛い気持ち」の正体を解き明かすために、「辛い気持ち」の例を1つ出してみましょう。

大事な物をなくした人

ある日Aさんは、とても気に入っているバッグをうっかりバスの中に置き忘れ、そのまま紛失してしまいました。Aさんはお気に入りのバッグを失くしてしまったことはもちろん、バッグの中に入れていた財布もまとめて失くしてしまったことで、とても辛い気持ちになりました。

いやあ、悲惨です。想像するだけで辛いですよね。あなたならこんな時、どんな気持ちになるでしょう?想像してみて下さい。さて、こんな目にあった場合、この「辛い思い」は、どれほど長く続くと思いますか?まる1日の間?3日間?1週間?きっとしばらく立ち直れないだろう。そう思いますか?

実はそんなことはないのです。辛い気持ちというものは、そんなに長く、あなたの心に留まる事は出来ません。例えば上のAさんの例で言うと、このようなことが起こります。

Aさんはバッグを失くしたことに気づいた瞬間とても辛い気持ちになりましたが、次の瞬間、昔の友人から電話が掛かって来ました。Aさんはショックを引きずっていたので、しばらく出るのをためらいましたが、5コール目で応答しました。Aさんは、久しぶりに友人の声を聞くと、とても懐かしい気持ちになりました。

このように、Aさんはとても辛い気持ちだったにもかかわらず、直後の友人の電話によって、次は「懐かしい気持ち」になりました。Aさんの辛い気持ちは、電話5コール分しか続いていないのです。そしてこれは、どんな人にも起こる、当然の心の動きです。人は、ある瞬間、何かに集中して何かを感じていても、また次の瞬間には、全然違うことを感じることができる。それは、「辛い気持ち」にも言えることです。「辛い気持ち」はある瞬間やってくるけれども、次の瞬間には、あなたの元を去って行きます。どんな気持ちも、一瞬にしてあなたの元を去って行くのです。

「辛い気持ち」は、どうして帰ってくるのか?

辛い出来事が頭から離れない!

 

ここまで読んで、「それはへ理屈だ」と思っている人もいるかもしれません。「Aさんは一瞬、懐かしくなるかもしれないが、また次の瞬間には、バッグのことを思い出して憂鬱になるじゃないか」「一時の気休めでは、辛い気持ちを完全に消す事はできない」といったように。
確かにその通りなのです。「辛い気持ち」は、一瞬にしてあなたの元を去りますが、また帰って来ます。それはもう、何度も何度も帰ってきます。
完全に帰ってこなくなるのには、ある程度の時間が必要な場合が多いです。

では、「辛い気持ち」は、どうしてあなたの元へ帰ってくるのでしょうか?それは、あなたが思い出すから、に他なりません。

上の例のAさんは、友人からの電話を切った直後に、失くしたバッグと財布のことを思い出すでしょう。それからしばらくは、バスに乗る度に、家で身支度をする度に、どこかで買い物をする度に、同じ財布を使っている人を見るたびに、また、特に何のきっかけがなくても、ふとした時に、失くしたバッグと財布の事を思い出すでしょう。そしてその度に、「いかにあのバッグを気に入っていたか」と考えたり、「あの財布には◎◎円入っていたのに」などと考えては、辛くなるのです。そして次の瞬間には、また別の事を考えています。

「辛い気持ち」は、人にいきなり襲いかかってきたりはしませんし、そんな力もありません。「辛い気持ち」は、人に呼ばれた時だけ表れて、また一瞬にして消え去っていくだけなのです。

「辛い気持ち」は、実態のないお化け

とはいえ、誰しも、好きで「辛い気持ち」を呼ぶ人はいないはずです。そういう意味では、「辛い気持ち」が、コントロール不能な嵐のように感じられるのも無理はありません。でも、このような場合を考えてみると、どうでしょう。

代替品を見つけると、心が晴れるのはなぜ?

バッグを失くして4日後、辛い気持ちを引きずっているAさんに、とてもラッキーなことが起こりました。なんと、Aさんの友人が、新品同様のバッグを、Aさんにゆずってくれると言うのです。しかもそのバッグは、以前失くしたバッグよりもさらにAさん好みで、何倍も高価なバッグでした。Aさんはそのバッグを手に入れて、とても嬉しい気持ちになりました。そしてその日以来、あの日失くしたバッグのことを思い出しても、全く「辛い気持ち」にはなることはありませんでした。

このような経験をした事は、あなたにもあるはずです。とても辛い出来事が、あることをきっかけに気にならなくなったり、逆に、とても嬉しかった出来事ことが、あることをきっかけに、とても霞んで見えたりする。

Aさんはラッキーにも、とても良いバッグを無料で手に入れることが出来ました。これはとても嬉しいことです。でも、それは「辛い気持ち」には無関係なことですし、Aさんがバッグを失くしたという事実が消えたわけではないのです。なのにどうして、この「ラッキー」を境に、Aさんは辛い気持ちから立ち直ったのでしょうか?Aさんは恐らく心の中で無意識に、「このバッグが手に入ったし、あのバッグはもう要らないや」といったようなことを感じています。実際にはそのようなことは起きていないのに、失くしたバッグと、新たに手に入ったバッグを、交換したような気持ちになっているのです。

このような心の動きを見ると、「辛い気持ち」というものが、いかに曖昧で、実体のないものか分かって来ます。

Aさんに起こったことは、バッグを失くし、また別のバッグを手に入れた。ただそれだけのことなのに、Aさんは「辛い気持ち」を何度も何度も呼び起こし、何故か別のバッグをもらった瞬間、呼び起こすのを辞めたのです。なんだかこのようにまとめると、とてもおかしなことのように思えて来ませんか?

「辛い気持ち」に振り回されている時、人は皆このAさんと同じことをやっています。それはまるで、暗闇の中で、いもしない「お化け」に怯える子供のようなものです。

ちなみに

「辛い気持ち」なんて大したものじゃない、それはわかっても、どう対処したらいいの?その具体的な方法については、マイナス感情を吹き飛ばす!心の掃除法や、ポジティブになりたい/前向きになる方法を見てみて下さいね。

まとめ

「辛い気持ち」とは、あなた自身が作り上げ、何度も呼び起こしているお化けのような存在です。
これから、「辛い気持ち」を感じるたびに、このことを意識してみて下さい。「辛い気持ち」の正体がわかれば、それに振り回されることも減るはずです。

公開日:
最終更新日:2015/03/31